DXの推進やAI活用の拡大により、システムエンジニア(以下、SE)をはじめとするシステム技術者の外部からの調達は困難な状況が続いている。本稿では、ITRが実施した『システム技術者の契約単価および需要動向に関する調査』(2024年6月調査、以下『SE単価調査』)の結果を基に、企業が考えるべきシステム技術者の外部調達策について言及する。
DXの推進やAIをはじめとする新しいテクノロジの導入や、セキュリティリスクへの対応など、デジタル戦略遂行に向けたIT技術者の採用ニーズは高い状態にある。しかし、高度なスキルを持つシステム技術者を中心に、依然として確保が困難な状況が続いている。ITRの『SE単価調査』では、外部ベンダーへの業務委託やサービス利用以外に、内部・外部を含めた技術者調達のための施策を問うた(図1)。