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【R-224035_12197099395】基幹系システムにおけるAI活用

作成者: 株式会社アイ・ティ・アール|Mar 12, 2024 12:00:00 AM

業務プロセスの自動化や、データ分析・活用などを目的に、AIへの投資を強化する企業が増えてきている。その用途はさまざまであるが、うまく活用できれば経営や業務を大幅に高度化することが期待できる。企業は、生成AIやLLM(大規模言語モデル)を有効活用しつつ、サイロ化した企業内・企業間のシステムを再編するためにも基幹系システムのクラウド化を推進していくべきである。

投資意欲が高まるAI関連製品・サービス

ITRでは、『IT投資動向調査2024』において製品・サービス分野への投資意欲を全107項目で調査した。調査項目の内訳は、インフラ/デバイス分野30項目、ミドルウェア分野27項目、業務系システム分野20項目、情報系システム分野13項目、セキュリティ分野の17項目である。同調査では、これらについて投資増減指数(導入企業における2024年度の投資額の増減傾向を指数化)と2024年度新規導入可能性(2024年度に新規で導入する可能性のある企業割合)の2つの軸から投資意欲を分析した。その結果、107項目の中で、2024年度に向けて新たに導入する可能性が高い製品・サービスでは、1位にAI/機械学習プラットフォーム、2位に生成AI、および5位にチャットボット/チャットサポートがあがり、AI関連の製品・サービスへの期待が高いことが確認できた(図1)。

図1.2024年度の新規導入可能性*:上位10製品

*次年度(2024年度)において新規で導入する可能性のある企業の割合をパーセンテージで示した。算出方法は、「直近(2024年度末まで)に導入予定」を1、「中期的(3年以内)に投資予定」を3分の1、「時期は未定だが導入予定」を5分の1としてカウントし、その総数を有効回答数で除している。
出典:ITR『IT投資動向調査2024』