デジタルビジネス戦略に基づいて新規事業の創出やビジネス変革を進める際は、ビジネスモデルを的確に表現し、関係者間で理解を共有することが肝要である。リーンキャンバスはスタートアップ向けに最適化されたビジネスモデル記述手法であり、イノベーション案件の円滑な企画、検討、評価を促す。
今日、企業におけるDX戦略は経営課題としての重要度を増し、推進組織の配置や投資予算の割り当ても進みつつある。なかでもデジタル技術による新規事業の創出や、ビジネス変革を狙ったデジタルビジネス戦略は、オンライン会議や電子契約といった間接業務のデジタル化と異なり、直接業務に影響を及ぼすため、技術革新が著しい産業分野(スマート工場、自動運転など)に関わる企業では極めて重要な取り組みとなる。デジタルビジネス戦略の展開方針や推進体制が、デジタルシフトの成否や将来の競争優位性を左右するといっても過言ではないだろう。