国内企業におけるIT投資は、2019年度実績、2020年度予想ともに拡大傾向にあるものの、その伸びは5年ぶりに鈍化した。そうしたなか、主要なIT動向および製品・サービスでの新規投資の調査結果からは、5Gやエッジコンピューティング、AI/機械学習プラットフォームといった、デジタルビジネス関連のテーマや製品・サービスを重視する傾向がうかがえた。本稿では、ITRが2019年8~9月に実施したIT投資動向調査の結果をサマリで報告する。
ITRは、2001年より国内企業におけるIT投資動向の包括的な把握を目的とした定点調査をしており、19回目を数える2019年調査も8~9月にかけて実施した。ITRの顧客企業や独自パネル会員のうち、国内企業のIT投資の意思決定に関わる役職者を対象にWebによるアンケートを依頼し、2,826件の有効回答を得た。