Windows 7のサポート終了を2020年1月に控え、多くの企業がWindows 10への移行をすでに終えたか、現在移行を検討している段階と考える。しかし、これまでのWindowsと異なり、Windows 10ではメジャーアップデートおよびサポート期間のサイクルが大きく変わったため、移行後の運用管理体制を見直し、準備する必要がある。加えて、IE(Internet Explorer)11のサポート提供期間も現在不明瞭であることから、自社の標準Webブラウザについての移行も検討することが求められる。
Windows 7の延長サポートの終了が2020年1月14日と残すところ10ヵ月ほどとなった。ITRが調査を行った2018年5月時点では、主に利用しているクライアントPCのOSはWindows 7とする企業が44%と最も多かった(図1)。
また、Windows 10への移行を済ませていない企業に対して移行時期を尋ねた結果、半年以内に導入予定とした企業は16%であり、これらの企業は2018年内には移行を済ませている可能性が高い。
一方、調査時において3年以内に導入予定の企業の合計は55%、導入時期は未定またはわからないとした企業が約3割であったことから、多くの企業がWindows 10への移行を計画していた。