2018年度は国内企業の3割強がIT予算を増額し、2019年度予想でも増加を見込む企業の割合が2018年度の水準を維持するなど、IT投資は堅調に推移している。また、2019年度の戦略上の重要課題としては、人材・組織に関わるテーマが前年度よりも順位を上げ、AI技術やIoTなどのデジタル技術の活用とともに重要視されていることもうかがえた。本稿では、ITRが2018年8～9月に実施したIT投資動向調査の結果をサマリで報告する。
ITRは、2001年より国内企業におけるIT投資動向の包括的な把握を目的とした定点調査をしており、2018年も8〜9月にかけて同調査を実施した。ITRの顧客企業や独自パネル会員のうち、国内企業のIT投資の意思決定に関わる役職者を対象にWebによるアンケートを依頼し、2,504件の有効回答を得た。