IaaSに対してコスト削減を期待する国内企業が多い。IaaSで大きなコスト削減を実現するためには、継続性指向を捨て、IaaSの特長を活かした運用保守業務の自動化を推進し、可能な限り人的作業をなくすべきである。
パブリッククラウドの代表的サービス形態のひとつであるIaaS(Infrastructure as a Service)は、すでに多くの国内企業が活用している。ITRは2016年12月に国内企業がIaaSに期待する効果を調査し、その結果を図1に示した。「非常に重要である」と回答した企業割合が最も高かったのは「社内人件費を含めたトータルコストの削減」であり、次いで「一定期間における社外支出の削減」であった。ITRでは、かねてより自社ビジネス推進やイノベーション創成のためのプラットフォームとしてパブリッククラウドを活用すべきであると主張しているが、現時点ではコスト削減を最重視する企業が多いのが実情である。