チャットボットに対する注目度が高まっているが、新しいシステムUI(ユーザーインタフェース)としてのチャット系ツールUI(以下、チャットUI)は今後の企業システムにとって重要な役割を果たす可能性が高い。UX(ユーザー・エクスペリエンス)やコミュニケーションを重視するシステムを構築する際は、チャットUIを検討することが重要である。
SMS(Short Message Service)、LINE、Facebook Messengerなどのチャット系ツールを業務で利用する企業が増えている。特に20代の社員はチャット系ツールに慣れており、電子メールの不便さを嘆くことが多い。また、企業Webにおけるオンライン・サポートでチャットを利用することも一般的になっている。確実かつ迅速にサポート担当とコミュニケーションができることから利用者も増えている。企業内の連絡においては、SlackやChatterなどビジネスチャットツールの利用が進んでいる。時系列でコミュニケーションができることや、情報共有が容易であることなどに魅力を感じる企業が増えている。
チャット自体は新しいテクノロジではないが、後述するボットとの組み合わせによりその価値を再評価する動きがある。特に、従来のシステムUIの代わりにチャットUIを利用する試みがなされている。