企業におけるスマートデバイス向けモバイルアプリの重要性が高まっている。モバイルアプリの開発手法には、ネイティブ、ハイブリッド、Webの3通りがあり、それぞれ長短所を持つため、用途やユーザー特性に応じて使い分けるべきである。また、モバイルアプリ開発のパートナー選定は従来の企業システムの開発パートナー選定とは異なる観点で行うべきである。
企業においてスマートデバイス向けモバイルアプリ(以降、「モバイルアプリ」と略す)の重要度が高まっている。ITRが国内企業に対し毎年実施しているIT投資動向調査によるとモバイルアプリは新規導入および投資を増加させる企業の割合が非常に高いことが見て取れる(図1)。ビジネス部門におけるデジタルマーケティングやSoE(つながりのシステム)に対する興味が高まっていることもあり、これまでマーケティング部門や広報部門が独自に手がけることが多かったモバイルアプリの企画/構築プロジェクトにIT部門が関わるケースが増えているのである。