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【R-216075_6962682437】CPSにおけるCASBの活用

作成者: 株式会社アイ・ティ・アール|Sep 26, 2023 1:24:20 AM

情報化社会からCPS(Cyber Physical Systems)によるデータ駆動型の社会への変貌に伴い、情報セキュリティに対するビジネス要件にも変化が生じるであろう。このような社会で発生するセキュリティ課題に対し、今後、大きく需要が高まると予測されるCASB(Cloud Access Security Broker:キャスビー)について述べる。

CPSとは何か

CPS(Cyber Physical Systems)とは、「実世界(物理空間)にある多様なデータをセンサーネットワークなどで収集し、サイバー空間でデータ処理技術などを駆使して分析/知識化を行い、そこで創出した情報/価値によって、産業の活性化や社会問題の解決を図っていく技術の総称」である。CPSによって、ドローンやウェアラブルデバイス、センサーなどから出力される大量のデータをリアルタイムに収集し、分析した情報をビジネスに活用することが期待されている。

例えば、CADデータの3Dプリンタでの活用などをはじめ、製造、エネルギー、運輸、流通、医療などさまざまな産業分野においてCPSのビジネス適応が考えられる。また、CPSを活用することによるビジネスの高付加価値化は、製造プロセスや流通プロセスにイノベーションを創発することに加え、電気・ガス・水道などの公共インフラにおけるサービスも消費者の個別ニーズに対応したテーラーメイド型のサービスに移行していくことも考えられる。