2015年度の国内企業のIT予算は比較的安定的な成長を維持した。しかし、予算の振り向け先や重視する施策からは、守りの意識がさらに強くなっていることがうかがえる結果となった。本稿では、調査結果のサマリを紹介する。
ITRは、国内企業におけるIT投資動向の包括的な把握を目的としたアンケート調査を2001年より毎年実施しており、2015年9月に実施した今回は通算で15回目を数える。ITRの顧客企業やWebアンケートの独自パネル会員のうち、国内企業のIT投資の意思決定に関わる役職者を対象にアンケートを依頼し、前年調査の2倍強に上る2,443件の有効回答を得た。