2013年度の国内企業のIT予算は、前年度から大幅なプラス成長となり、リーマンショック前の水準を回復した。景況感が改善された影響が大きいと見られるが、一方で定常費用の割合が過去最高となったほか、自社のビジネスが好調と認識する企業とそうではない企業との間で投資意欲に明確な差が生じていることが明らかになるなど、不安材料も垣間見られた。
ITRは、国内企業におけるIT投資動向の包括的な把握を目的としたアンケート調査を2001年より毎年実施しており、2013年10月に実施した今回は通算で13回目となる。ITRの顧客企業やWebアンケートの独自パネル会員のうち、国内企業の情報システム部門および経営企画部門に所属する役職者を対象にアンケートを依頼し、955社より有効回答を得た。