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【R-213064_6962535351】仮想化技術の浸透と今後

作成者: 株式会社アイ・ティ・アール|Oct 2, 2023 3:35:11 AM

ITインフラにおいて、この5年間で最も導入が進んだ技術のひとつに仮想化があげられる。特にサーバ仮想化は、企業でのIAサーバの利用拡大と共に導入が進んだ。サーバ仮想化の一般的な導入目的は、既存のIT資産の有効活用やハードウェアコストの抑制であるが、現在ではその用途に変化が見られる。本稿では、ヴイエムウェア株式会社のユーザーに対して実施したアンケート調査の結果を踏まえ、仮想化利用の今後の方向性を示す。

浸透する仮想化技術

仮想化技術の利用は、既存のIT資産の有効活用やITコストの抑制の手段として、この5年間で大きく利用が進んだ。ITRが毎年実施している「IT投資動向調査」の結果を見ると、2008年の調査では16.1%だった実施率が2012年調査では47.2%と半数近くに迫っており、2017年には71.3%へと拡大すると見られる。仮想化技術には、ITインフラの種類に応じて、サーバ仮想化、ストレージ仮想化、ネットワーク仮想化、デスクトップ仮想化などがあるが、このなかで最も利用されているのがサーバ仮想化である。前述の投資動向調査では、サーバ仮想化に対する投資は、2010年度以降、テクノロジ/サービス分野での投資額の伸び(前年度比)で1位または2位のポジションを維持しており、2012年度に前年度より同分野への投資を増加させた企業の割合は29.4%で、2013年度にさらに増額予定の企業も23.1%と、積極的な投資が継続されることを示している。