2012年度の国内企業のIT予算は、前年度から小幅ながらプラス成長となった。しかし、近年の特徴である低成長化はより鮮明となり、投資意欲の急激な上昇は期待できない。また、2013年度は、大企業においてIT予算を減額する見通しが示された。
ITRは、国内企業におけるIT投資動向の包括的な把握を目的としたアンケート調査を2001年より毎年実施しており、2012年10月から11月にかけて実施した今回は、通算で12回目となる。ITRの顧客企業やWebアンケートの独自パネル会員のうち、国内企業の情報システム部門および経営企画部門に所属する役職者を対象にアンケートを依頼し、672社より有効回答を得た。