株式会社アイ・ティ・アール（本社：東京都新宿区、代表取締役：内山悟志、以下「ITR」）は、SCP（Supply Chain Planning：サプライチェーン計画）、SCE（Supply Chain Execution：サプライチェーン実行管理）、SRM（Supplier Relationship Management：サプライヤー関係管理）、PLM（Product Lifecycle Management：製品ライフサイクル管理）およびMES（Manufacturing Execution System：製造実行システム）の５つの国内市場を対象に市場規模および動向を調査し、31ベンダーの製品を網羅して、「ITR Market View：SCM／MES市場2011」としてまとめました。本日、調査結果のなかから、これらの５製品分野の市場規模推移および2015年度までの予測値を発表します。
PLM市場はCAGR7.0％と堅調に成長、MES市場は今後の拡大に期待
今回調査対象としている製造関連製品の５市場は、景気低迷による製造業のIT投資抑制の影響を脱して、2010年度はそれぞれ堅調な伸びを示しています。2011年度以降は、東日本大震災によるマイナスの影響も少なからず予想されますが、その一方で東日本大震災で被った部品調達不足による生産停止などの不測の事態を今後は回避すべく、企業では抜本的な体制とシステムの強化の動きも出てきています。サプライチェーンの見直しと設計や部品構成の見直しが必須となることから、これらのソリューションをすでに導入している企業もシステムの強化や刷新に着手し、2011年後半以降、市場は活況を呈していくと予測されます。また、海外に設計・製造拠点を移すようなグローバル企業では、導入範囲が大きく拡大することも考えられ、2010年度から2015年度までの年平均成長率（CAGR）は５市場いずれも６％から７％の堅調な成長を維持すると見ています。このうちPLM市場が7.0％と最も高いCAGRになると見ています。また、MES市場は、市場規模はまだそれ程大きくないものの、今後の拡大が期待されます。
ITRのプリンシパル・アナリストである浅利浩一は、「かつては固有性の高いアーキテクチャであった制御機器の分野も、TCP/IPやWindowsなどで統一されるようになってきており、From shop floor to Top Floor（またはFrom shop floor to Business）といったコンセプトで、製造現場と経営を橋渡しすべきとの当初の理想が実現に向かいつつあります。MESのデータをハブのような中間データ保管庫で一定期間利用できるようにして、中間データ保管庫からERPやSCM／SCPおよびその他の業務分野に必要な粒度で流通できるようなシステムの実現が進めば、MESの活用領域は大きく広がっていくでしょう」とコメントしています。
「ITR Market View：SCM／MES市場2011」のレポート概要
発行日：2011年8月9日
体裁 ：レポート版（A4判・バインダー装丁）／240ページ、
またはCD-ROM版（全編PDFファイル形式で提供）
発行 ：株式会社アイ・ティ・アール
価格 ：レポート版 14万7,000円（税込）、CD-ROM版 29万4,000円（税込）
- SCM市場
- SCP市場
- SCE市場
- SRM市場
- PLM市場
- MES市場
- 掲載データ：
市場分析
当該ソフトウェア・ベンダー31社のベンダー・プロファイル：製品別売上高／製品別売上比率（チャネル別、業種別、OS別、企業売上規模別、DBMS別）／戦略／初期導入時の平均モデル／主要ユーザー企業／人員構成 など詳細データ
詳細な目次は「ITR Market View：SCM／MES市場2011」に掲載